旅行記

勇気を出してレンタカー屋さんへ。

宿のおばさんに聞くと、宿と提携している20%オフのお店はBudgetのお店らしい。(結局20%オフは無かったが(涙))

昨日のヒアリングによると、相場は70ユーロ/二日だったので、Budgetの価格提示次第。AM9:00にBudgetに行くとまだお店が閉まっているので、宿に戻る。あまり急ぐ事はないので、お昼頃までは部屋で読書することに。

やがて、12:00頃になり再びBudgetへ行くと今度はお店が開いている。アンドレアスと再会。オイラのことを覚えていてくれたようで、少しだけ嬉しい。アンドレアスとはBudgetのお店を一人で切り盛りしている初老の人で、昨日も少しだけ会話をしたのだった。少しだけ話をすると、やはりBudgetではAT車の数が少ないらしく、利用可能な車は一台も無いとのこと。それでアンドレアスは知り合いのレンタカー屋さんに電話してくれるとのこと。
(ここで、昨日、相場ヒアリングのお店に電話されたらどうしようと少し心配に(笑))

アンドレアス:”Hey Mr, 35/days including BRA BRA BRA..."
オイラ:(分けも分からず)"OK"

ということで選択の余地無く決定してしまった。このオジサン、とても人が良さそうなので、勢いに任せて「シーフードの美味しいお店教えてくれる?”と聞くと、しばらく考えた後、夕方にもう一度来いとのこと。うやむやにされてしまったかと思いつつもまあいいか。しばらく待っていると、アンドレアスが電話した先のレンタカー屋さん(アンドレアス曰く"my friend"らしい)がお迎えに。そのまま彼の車に乗って連れて行かれたのはBudgetとは全く関係無いローカルショップ。

一連の説明の中で、やはり保険関連が一番関心事項だ。心配しても仕方がないので、とりあえず出来る限りフルカバーの保険にしてもらい、島をぶらぶらすることにして南下。想像よりも道は複雑で、思った通りの場所に辿り着けない。何度も何度も道を間違えては結局、サントリーニの南の有名なビーチ、レッドサンドやブラックサンドに辿り着く。車を降りてビーチを歩くが、その名の通り、ビーチの砂が全体的に赤みがかっていたり黒かったり。シーズンのど真ん中になれば、ここら辺は人でごった返すのだろう、そんなところを想像するも、今は人っ子一人いない寂しい風景が広がる。また、周辺のお店もシーズンオフでクローズ。紀元前の有名な遺跡"Ancient Fira"もシーズンオフでクローズ。残念なことに遺跡は4月からオープンらしい。こればっかりは仕方がないが、Athenaの遺跡を歩いて若干お腹一杯だったので、ドライブで安らぐことに(怠けるとも言う)

南下の次は一転北上し夕日の有名なOia(イア)へ。Oiaの町はFiraの町をもっと静かにした印象。 もしシーズンインなら自分としてはFiraよりもOiaを選びたい。シーズンオフの寂しさはこちらも変わらず、むしろ空港から遠い分、こちらの町の方が寂しさも倍増している。町を歩いて一回りすると、車に戻りFiraに戻ることにする。帰路はあえて田舎道を選択。この田舎道がいい!日本で蓄積されたストレスが浄化されていくような風景を楽しみながらゆっくりドライブ。やがて宿に到着。

車を宿に止め、Budgetへ。今度こそシーフードのお店を教えてよアンドレアス!彼を店に発見。

アンドレアス:”PM 7:00に車で来い。俺がシーフードのお店に連れて行ってやる。”

えっ、マジ?という訳でアンドレアスのオジサン自ら連れて行ってくれるようだ(汗)PM 7:00ってことは周辺は暗いし、そんな中での運転は心配なので、やっぱりキャンセルしたほうがいいかな、なんて考えこむが折角の機会なので、勇気を出して連れて行ってもらうことにした。

アンドレアスが連れて行ってくれたお店はカマリという町のニキータ。ここがとても奇麗なお店で昼間この辺りをドライブした時には見つけることが出来なかったお店だった。しかも、料理がとても美味しい。ギリシャ料理に対する考えを改める必要があるかもしれない。(メインを二つ頼んでしまう失敗、でも勉強になったと思いたい。)

アンドレアスは帰路も非常に丁寧にエスコートしてくれた。暗い夜道、バンピーな所は車を徐行してくれて先導するアンドレアスの車について行きさえすれば、なんとか宿に帰ることができた。

宿に車を止めてお礼を伝えにBudgetのお店へ。するとアンドレアスは別の人と何やら会話、そして電話。大声を出したかと思うと次の瞬間には笑い飛ばしたり。そしてオイラを見つけると”座れ、座れ”とソファーに手招きする。やがてもう一人の男は帰宅し、アンドレアスと2人で一時間半ほど会話する。

彼は7つの言葉を話し、パリに7年間住み建築の勉強をし、サウジとドバイで建築の仕事をしていたとのこと。でも、建築業には疲れているようだった。第二の人生としてサントリーニで観光の仕事に携わっているらしい。そもそもギリシャ人ではないらしく、なんとなく彼から醸し出される勤勉さはその為なのだろうか。

やがて、PM 10:00になり、そろそろ失礼することに。この旅はアンドレアスに会えてよかったと思う。そんな一日だった。