映画鑑賞

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The Life of David GaleをDVDで鑑賞する.

死刑制度をテーマに据えた社会サスペンス映画である.映画全体のバックグラウンドには,死刑制度の是非に対する問題提起があるが,アメリカ社会における国民の関心度はどの程度なのだろうか.The West Wingにおいても,死刑制度をテーマにした話があったので,アメリカ社会では相応に高いテーマなのだろうと想像する.すくなくとも映画製作に携わる関係者,特に本作品のディレクターや主要な配役の役者は,相応の関心を持っているからこそ,このような作品の製作に参画したのだろう.
翻って,日本の法制度の中では,国民の死刑制度に対する関心というのは,それほど高くないように感じる.(私自身が,個人的にこれまでそれほど関心を持っていなかっただけかもしれないが.)この映画のディレクターがメイキングビデオの中で発言していたが,ディレクター個人としては死刑制度には反対であり,一方で作品自体はニュートラルな立場をとるように作ることを心がけたそうだ.(私自身の英語のヒアリング能力にはかなり問題があるので,意味を取り違えている可能性は大きい.)作品自体がニュートラルな立場を取っているかどうかは分からないが,個人が死刑制度に対して賛成か反対かを主張することは非常に重要だと思う.
私自身は,死刑制度に対して,どちらかと言えば反対であるが,しかしながら,無期懲役という判決に疑問を感じるときもある.人が人を裁きそして死刑を宣告する場合,裁く側の判断にどのような判断基準があるのか,同様に無期懲役を受けた受刑者が罪を償ったという判断はどのような判断基準の下に行われるのだろうか.