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- 作者: 春名幹男
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/08
- メディア: 文庫
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戦後の日本の政治、特に内閣周辺とCIAとの関係を中心に、ナショナルアーカイブの資料を紐解く本.あとがきで、ナショナルアーカイブの資料を地道に調べ上げる正攻法な調査、分析とある.確かに、そのような書評が正しいと感じさせる文体である.日本の歴代の首相は、アメリカのお気に入りとなることが出来なければ、安定した政権を維持することは出来ず、ましてや長期政権など夢のまた夢みたいだ.CIAが戦後の日本の政治家にランク付けを行っていた事実はおもしろい.中曽根なんてもっとコケ下ろしてもいいのに.今、「自省禄」なんて本を出しているらしいが、もっと本当の反省をしろ!と言いたい.