西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

新潮文庫の2004年夏のパンフレットによると、新潮文庫夏の100冊の内の高校生が好きな作品の第三位.それにつられて、また高校生の時の感受性を思い出したいという気持ちも手伝って、思わず手にしてしまいました.高校生が三位に選ぶだけあって、字数も少なめで、すらすら読めました.内容の方も、「ああ、高校生が好きになる気分がなんとなく分かるなぁ」と思いました.特に、女の子には共感を覚える作品なのかもしれませんね.西の魔女の下での修行は、なるほど自己形成の上でとても重要なことを教えてくれていると思います.私たちは日常生活の中で、それら重要なことの一つ一つをないがしろにしてしまっていますね.そういう事を、自分自身に喚起させてくれる、さわやかな(ちょっとかなしいストーリーですが)作品だと思いました.