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- 作者: 和多田進
- 出版社/メーカー: 新風舎
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 文庫
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戦後の犯罪史の中でも指折りのミステリーの一つで、戦後のドタバタ期に起きた大量惨殺事件.その犯罪目的や、犯行に使用された薬物など不明な点が多く存在する事件である.本書を読むと、GHQとの関係や、旧軍部の科学薬品を取り扱う部隊との関連などが連想される.やはり、戦後のドタバタ期に起きた事件のほとんどはGHQが関連しているものなのか?それに、本事件を難解にさせているのは、やはり、既に死亡しているペンテラ画家の平沢貞通氏の答弁である.彼がもっとはっきりと情報開示をしていれば、裁判の行方はもっと異なる方向にいったのではないだろうか?やはり彼は病気だったのだろうか.