赤い楯  ロスチャイルドの謎4 (集英社文庫)

赤い楯 ロスチャイルドの謎4 (集英社文庫)

同タイトルの第四巻.第四巻まで来ると、ほぼすべての記述をただ目で追っているだけの、意味の無い読書になってしまった.第四巻は、イタリア、バチカン、スイスにおけるロスチャイルド家の世界について.そういえば、最近イタリアのパルマの親会社が、破産宣告をして会社更生法で再起をかけるってニュースがあったけど、ロスチャイルド家は助けてくれなかったのかな(なんちゃって).

声―命四部作〈第4幕〉 (新潮文庫)

声―命四部作〈第4幕〉 (新潮文庫)

同タイトルの第四部.この作品も勢いで第四部まで読んでしまった.第三部までが、壮絶な生と死の実話であるのに対して、この四部は、由多加の死を境に急にそのトーンが変わる.著者の心理状態が急激に変化しているが伺える.

宗教世界地図 最新版 (新潮文庫)

宗教世界地図 最新版 (新潮文庫)

パレスチナイスラエル問題や、イラン対イラク、アラブ系イスラムアメリカなど、現在、とても激しい情勢の問題を、宗教的側面から説明した本.「赤い楯」よりも断然分かり易い.宗教と政治の関係は、歴史的にも、現在の世界の状況を見ても、実は深遠な関係であることが改めて認識される.現在の日本は、政教分離を前提として、そして我々はそれを当たり前のように受け入れているかもしれないが、世界的な情勢はむしろ宗教への回帰が少しずつ行われているらしい.もちろん、「少しずつ」というのは世界全体的な形容であって、例えばアラブ世界のイスラム教を主とする国家などは、非常に政教の結びつきが大きい.そして、その状況はなにもイスラム教に限った話ではなく、キリスト教でも同様である.もう一度、再読する必要のある本.