生(いきる)―命四部作〈第3幕〉 (新潮文庫)

生(いきる)―命四部作〈第3幕〉 (新潮文庫)

ここまで読んだなら、四編全部読むしかない、という勢いで読んだ本.第三篇は、東由多日が他界するまでの話.本作品の中の流れている時間は非常に短いのだけれど、それを感じさせない.人間の日常というのは、文章に落とすと気付くのだが、本当は色々なことが起こっているのだと感じる.それを気付かずに毎日をなんとなく過ごしている自分はやはり愚かなのかもしれない.