死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

大江、20代前半の作品.まだ、学生時代に書いた作品も中にはあるかもしれない.例えば、死者の奢りとか.作品の時代背景が、戦後直後あたりらしく、その背景が今一よく判らないので、時代背景を想像しながら呼んでしまう.特に飼育の時代背景や情景などはよく判らない.しかし、それは自分の発想力、想像力の貧困さの為であろう.何かの書評に、「大江作品はエロスをそのテーマに置いている」と書いてあったと記憶しているが、やはり本作品を読むと、性的表現やそれをテーマにしたものが多いと感じる.