もののけ姫 [DVD]

もののけ姫 [DVD]

スタジオジブリの特集番組で、宮崎駿高畑勲が「もののけ姫」について激しく対立していたのを見て、いつかは鑑賞してみたいと思っていた。自然と人間との関係について、両者の考え方が真っ向から対立しているのだろうな、と。作品が描かれたのは1994年、バブルが崩壊して、日本社会に蔓延する経済的な停滞感や将来に対する漠然とした不安感みたいなものもあったような気がする。その時々の社会的な背景や時代の流れで、作り手の世界観も変わっているだろうから、その当時は、人間と自然の共存にたいして悲観的な関係、それでも人間はこの地球上で生きて行かなければならないという現実を作品に表現したかったのかな、そんな感想を持った。これはこれで必要なメッセージだし、人と自然の間にある共存関係は楽観的な関係だけではないという作品のメッセージも一理あると考えた。

サマーウォーズ 期間限定スペシャルプライス版 [DVD]

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パッケージの表紙からは、もっと田舎を舞台に自然の中での物語かと想像していたら、バーチャルな世界で現代のネット社会を舞台とした物語だった。仮想空間の絵は綺麗だし、主人公が誰だか曖昧な舞台設定も、それなりに面白い作品だった。最終的な悪役をああいう形で設定すると、悪役に個性が入りにくくなって「みんないいひと」になってしまい、物語にエッジが無くなってしまう。

ウォーリー [DVD]

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久しぶりに鑑賞したディズニー映画作品。テクノロジーの進化が目覚しい未来の地球、人々はテクノロジーの進化を享受した生活野中で、自ら動くことのない怠惰した生活環境になれていく、そして進化したロボットたちは相手を思いやる感情を持つようになる。コンピューターグラフィックス全盛の今のアニメ映画において、本作品も漏れることなく、CGを使いまくっているのだろうけど、ディズニー映画は人間の表情をCGで描くのがうまい。セリフとの”合わせ”も非常にスムーズだし、鑑賞していてディテールにも眼を見張るものがある。