太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

悶々とした男子大学生の下宿.そこに集まる男子学生たち.彼らには彼女なんて存在は当然無く、ひたすら社会のカップルどもに天誅が下ることを一心に願って止まない、かどうかは分からないが、そんな大学生活を過ごす.
そうそう、自然科学を愛する男子大学生の生活ってそう(だったん)だよ.まるで、自分の学生生活が蘇ってくるかのような”だらだら”とした大学生主人公の学園生活.でも、その記憶はほんのり酸っぱいレモンの味のような記憶、てなわけはなく、自分の中では黒歴史として闇に葬り去りたいような大学時代である.
ああ、自然科学を愛する男子学生よ、永遠なれ!
まちがっても、”部屋に物が増えるのはいや!”と言って、心温まるプレゼントをはじくような女性に迎合することなかれ.
これは俺のゴンドラだと思ったら、何人たりともゴンドラの敷居を跨がせてはならぬ.(爆笑)