京都の舞妓、芸伎として30歳前後までナンバーワンを貫いた著者の自叙伝.英訳は、アメリカでベストセラーになるほどの人気.たしかに、外人受けするような、京都の舞妓、芸伎とは?、という内容の入門書的な本である.話のあちらこちらに、「私はこんなにすごいんどすえ」というような内容がちりばめられていて、一般読者の中には、「鼻にかけているところが気に入らない」という感想を持つ人もいると思う.しかし、私は、彼女の舞(やその他のもの)に対して一生をささげるような真摯な姿勢はとても好きである.