悲しみよこんにちは (新潮文庫)

悲しみよこんにちは (新潮文庫)

新潮文庫夏の100冊から選択.南フランスの海辺の別荘を舞台とした17歳の少女の物語.日本人の感覚からすると、父親は不良、その娘はふわふわ、そして、父親の新しい妻は以外とがちがち、という印象.
ひと夏の別荘での生活がたんたんと描写されていくのかと思っていたら、最後の最後で急展開.ただし、最後の展開よりも、作品全体の主人公の視点からの描写の一つ一つの方に気を取られた.
「かなしみよこんにちは」っていうタイトル、どこかで見た記憶があったが、アマゾンで一番最初に検索にひっかかるのが、斉藤由貴の歌だった.中学生時代をなつかしく思い出してしまう.