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さいはての地に待つという、この世を狂わす元凶、ゲドとアレンの最後の敵とは誰なのだろう.そんな興味心をくすぐりながら話は展開していく.独特の世界観が、その他のファンタジー物語と一線を画し、また話の展開が早いので、次はどうなるのだろう?、という期待感が読書する手を止めさせない.世界が変化し、人々が狂って行くという世界設定は、1960,70年代のアメリカを思い出させるような設定であるが、作者による、現実世界に対する危惧や警告としての意味合いがあるのかもしれない.