一流の顔

一流の顔

顔には興味がある.それが正直な気持ちである.顔をほど個性現れる個所も無いであろう.本書を読むと、「自分もちょっと化粧に興味をもってみようかな」という感想を持つ男性は多いであろう.歴史上、男性が化粧をするようになったのは、いにしえの頃からであり、けっして現代における新しい現象ではないらしい.化粧とは、美しく見せたいという人間の本能がさせる行為なのであろうか.

ひさしぶりに物理の本を、斜め読みする.ミクロスコピックな世界とマクロスコピックな世界の中間としてメゾスコピックな世界という.電子を例にとると、一体、二体問題程度の少数ではなく、かといってアボガドロ数ほどの多体系の規模でもない.そこで、観測される物理的現象は量子力学の新しい側面を見せてくれるそうだが、実験の説明を読んでいるだけで話に付いていけなくなる.それは、例えば、二次元電子状態を作るといっても、現実の試料は3次元の物質であり、なぜZ軸(3次元目)の物理的運動を無視することができるのか分からない.ここらへんは物理特有の想像力が必要であろう.とは言いつつも、本書にあるような物理現象の量子力学的に厳密な解明は、面白いテーマだと思う.数学的な興味の対象も本書のどこかに埋もれているかもしれない.(それを、発掘するのは困難であるが.)